塗装のやり方・DIY 鉄( 屋根 壁 等)~塗料・道具・方法~

先日に続いてご自身で塗装される際のご注意点です。

繰り返しになりますが、DIYされることについては自分としては、どんどんオススメいたします。

ただし道具や塗料の選択については事前にお調べいただくことを推奨いたします。

今回は鉄部です。

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鉄は経年劣化で酸化して錆びてきます。ただ錆びるだけなら見た目の問題だけで済むのですが、サビが進行すると鉄そのものの欠損に繋がります。

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写真にあるとおり鉄が欠損すると強度が著しく落ちます。欠損したものに対してこれ以上欠損を進行させない意味で塗装は効果がありますが、強度そのものを回復することは塗装には不可能です。このような形で欠損する前に保護が必要です。

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まずは下準備として、サビを可能な限り落とします。サビを完全に除去するのは難しいと思いますので、

出来る限りで構いません。ただし著しく「浮き」がある場合は、浮いている部分は除去してください。

 

塗料の選択としてはホームセンターであれば「油性」ということになると思います。これも先日記載したとおりホームセンターの油性塗料というのは、内容成分が自分ら専門職でも記載から読み解くことは難しいので、もしお近くに塗装店などの専門職がいる場合は専門の方から購入されることをオススメいたします。

かりにホームセンターで購入される場合、特にご注意いただきたいのは、先般の記事でも記載したとおり

「強溶剤」か「弱溶剤」かの判別をお願いいたします。

弱溶剤のサビ止めの上に強溶剤の上塗りをかけますと、チヂミ・剥離が発生する可能性がありますので、特にご注意ください。

 

また近年は「水性のサビ止め」も流通し始めておりますが、自分は水性のサビ止めを鉄に塗ることは推奨いたしません。

そもそも未処理の鉄は水に触れることで酸化をし、サビの発生となりますので「水性のサビ止め」というのは少しリスクを感じます。

自分としては油性で弱溶剤のサビ止めを推奨いたします。

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道具は先日もご紹介した刷毛・ローラーの組み合わせが使用しやすいと思います。

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はやて・スーパーエクセルの組み合わせはホームセンターでも購入できると思います。

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続いて上塗りですが、上塗りは原則「2回塗り」とお考えください。

2回塗ると塗膜も十分につきますし、仮に一回のみの場合塗り残しやムラの原因になりますので、2回塗ってより確実に仕上げましょう。

 

上塗りの塗料は最近では「ウレタン」「シリコン」の記載がある塗料もありますので、確認してみてください。

自分としてはウレタンでも十分遜色ない仕上がりと耐久性があると考えておりますので、ウレタンをオススメいたします。

シリコンとウレタンを比較しますと、シリコンの方が粒子が小さいため垂れが起こりやすいと思います。

ですので、DIYで使用される際はウレタンの方が塗装しやすいと思います。

 

以上簡単ではありますが、鉄部の塗装についての解説です。

 

もう一つ屋根を塗装される際は、今の時期ですと天気予報をご確認ください。

もちろん雨が降ると、油性の塗料は弾いてしまいますので、絶対にさけてください。

しかし晴れた日でも朝は朝露、夕方は夜露がおりますの、晴れた日も10時~15時までで作業が終わるようご注意くださいませ。

 

せっかくDIYされるので出来れば楽しんで塗装していただければと思います。

ご質問などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。