塗装のやり方・DIY 木材~塗料・道具・方法~

うまくシリーズ化出来るかわかりませんが、DIYについて継続してご紹介出来ればと思います。

実際塗装・ペイントというものは、少しだけ知識があれば誰でも取り組める建築作業です。

ご自身で楽しんで作業できれば、素晴らしいことだといつも思っています。

出来る限りわかりやすくご紹介出来ればと思います。

まずは木材の塗装からです。

20191125141132.JPG

まずは塗料については、大きく分けて2種類あると思います。

1)ステイン系の塗料・・・・木材に浸透するタイプ

2019112515914.JPG

ステイン系の代表格ですね、キシラデコールです。

2)ペンキ系の塗料・・・・表面に膜を作るタイプ

通常我々塗装業者が使用するのは、1)ステイン系の塗料です。

理由は木材は湿気を吸収したり、排出したりします。ステイン系の浸透する塗料であれば、その透湿性能を阻害しないため使用します。

2)のペンキ系の塗料はホームセンター等で広く流通しております。こちらは外部からの雨水の侵入を防ぎ、木材そのものを被膜により強化します。ただしこちらは木材の透湿性能を妨げてしまうため、後々木材内部の水分が木材の外へ出ようとする際に、塗料の剥離を招いてしまう場合があるのでご注意くださいませ。

2019112515106.JPG

ペンキ系と言っても水性塗料、ガードラックアクアです。

 

20191125142349.JPG

また、2)のペンキ系の塗料で塗装を施すと、後年塗り替えが発生した場合、1)のステイン系での塗装を行っても塗料が浸透しない場合がありますので、ご承知おきくださいませ。

20191125142641.JPG

 

続いて道具についてご紹介いたします。

道具は主に刷毛を用いて作業いたします。

特に1)ステイン系の浸透する塗料においては刷毛の方が作業しやすいと思います。

20191125142757.JPG

20191125142848.JPG

刷毛の毛を選ぶ際は、出来るだけ動物の毛のものをオススメいたします。

浸透性の塗料は、材料の濃度が低く垂れやすいものがほとんどですので、刷毛本体に塗料の含みが多いものが作業しやすいです。

また木の目に浸透させるためには毛が長く、柔らかい毛の方が作業しやすいです。

逆にナイロン製の刷毛だと、刷毛から塗料がたれやすく、木目に対して塗料が柔軟に浸透しにくいと思われます。

2019112515733.JPG

写真は「はやて」自分は好きです。

2)のペンキ系の塗料を使用する場合は、広い面積においてはローラーの使用も可能です。

ただし、塗料の希釈によっては塗料が垂れてしまう可能性がありますので、ご注意くださいませ。

201911251584.JPG

スーパーエクセルは色々使えますよ。

2019112514361.JPG

次に塗り方のご紹介です。

1)ステイン系の塗料は、特に古い木材については浸透速度が速い場合があります。

その際「塗り継ぎ」・・・・刷毛を継いだあとや、ムラが生じやすくなりますので、塗り始めたら面・面で塗装を終えられるように配慮してください。例えば写真のような長い梁を塗装する場合は、梁だけを継続して塗装するようにしてください。途中で柱や格子に作業を移してしまうと浸透速度の違いから、継続した場所で色の濃さの違いが発生する場合があります。

 

1)・2)の塗料ともに、原則塗装は「狭いところ・高いところ」からはじめて広いところ・低いところに塗り進めるのが原則です。

特に垂れやすい塗料は下から作業すると仕上がった箇所に塗料が垂れてしまう可能性がありますので、かならず

「狭いところ・高いところから」作業を行ってください。

なお、作業に当たっては十分な換気と作業計画、高所での作業は安全措置を講じるように十分配慮してください。

 

以上手短ではありますが、木材のDIY 塗装のご紹介です。

 

ご自身で家の塗装が出来ることは大変素晴らしいことだと思いますので、

ぜひ安全に配慮の上、トライしてみてくださいませ。