塗装工事を判断するのに、もっとも悩ましいのが「いつ塗り替えをするべきか?」を考えることです。
これは多くのお客様からお問い合わせいただく内容の一つです。
ここでは塗り替えの判断に参考になる、現象等についてご紹介いたします。
まずは外壁です。
外壁の場合は、サイディングであればこのように、塗膜が劣化すると塗膜表面が粉を噴き触ると手に粉が付着します。
これを「チョーキング」といい、塗膜の劣化を示す現象と判断できます。
チョーキングが起きますと、外壁にかかる雨は塗膜で防ぐことができないため、直接外壁の素材そのものに水分が浸透することになります。
リシンやスタッコのような吹付仕上げの塗料で仕上げた壁は、写真のように経年劣化でカビの繁殖が
考えられます。これは見た目にわかるので、時期は一目瞭然と思います。
屋根の場合
屋根の場合、普段見えにくい場所であるため、お客様ご自身での確認が難しい場所です。
気になる場合は、必ず専門職にご相談されることをオススメいたします。
屋根における確認箇所は、屋根の表面の塗膜の劣化。
写真でも確認できますが、黒い色の屋根の素材の表面にポツポツと白い部分が見えます。
これは屋根の表面の塗料の剥離です。
塗料の剥離を放置しますと、ここから屋根の素材に水が浸透し、冬気温が低い時期に浸透した水が氷る際に膨張
屋根の素材そのものを破壊してしまいますので、要注意
また屋根の棟部分、写真の鉄板箇所です。
ここはほとんどの場合が、釘で止めているため長年にわたる風からの振動で、釘が緩んだり外れたりする場合があります。
そこへ強風が吹きこむと、棟ごと飛ばされることがあります。棟のしたは空洞になっていることが多いので放置すると
雨漏りの原因になります。
今回はここまでですが、塗料とは建物においては薄い膜でしかありませんが
この膜がどれだけ住まいを守っているかを、こちらでは紹介できればと思っております。