この5月は晴天に恵まれて工事が進みます。
屋根の塗装が多かったので、少し安心しております。
今日はセメント瓦の塗装のご紹介です。
今回は表面強化材に「スラリー強化プライマー」を施工しました。
塗装前の既存の状態です。経年劣化で塗装が剥げて素地が見えています。
この状態で長く放置しますと、雨水が瓦本体に侵入します。
その水が冬場に凍結する際、体積が増えるため瓦本体の欠損につながります。
このような場合は早めに塗装を行い、雨水の侵入を防ぐ必要があります。
表面のゴミを除去し、高圧洗浄で旧塗膜を剥離します。
あわせて瓦の上のゴミを除去します。
洗浄後の状況です。
既存の状態より、塗膜が剥離され素地が見えるようになりました。
わずかに残っている塗料は密着して、剥離できないものです。
スラリー強化プライマーを噴霧器で塗布します。
多く塗布することにより、瓦本体に浸透させ内部を強化するとともに
瓦の表面を強化し、塗料の密着をよくします。
スラリー強化プライマー塗布後です。
乾燥後でも光沢が出ています。
乾燥後、上塗り1回目を塗装します。
今回は水性シリコンです。
表面強化がしっかり行われているので、塗装もスムースです。
上塗り1回目施工後です。
色が甦ります。
上塗り2回目です。
2回の上塗りにより、確実に塗料で瓦表面を隠ぺいします。
完了です。
光沢が戻りました。
このような工程を通して、素地を隠ぺいすることにより
雨水の侵入を防ぎ、また美観を回復します。
これから雨の多い季節になります。
早めの対策をオススメいたします。