これも以前掲載した写真ですが、好きな施工の一つです。
(こうして見ると塗装という仕事は本当に多岐にわたりますね)
床の間には花を生け、出窓には物を置いたりする関係上どうしても傷みが生じますね。
花瓶を板の上に置く際は、出来れば花瓶・鉢の下に布をしくと傷みが軽減されます。
長い事同じ場所に花瓶などをおいておくと、結露で発生した水分が浸透してシミになります。
驚くことにウレタンの塗料で施工しても、水分はウレタン樹脂の間を貫通して木材にシミを作っています。
塗膜は傷んでいないのに、花瓶のシミが出来るのは水分が樹脂を通過するからなんですね。
このシミを修繕しました。
既存の表面を研磨後、木ろうを塗りこんで仕上げます。
やはり床板は木材の風合いを生かしたいので、ウレタンなどで被膜するよりも
木ろうを塗りこんで木の風合いをそのままに再生したいところです。
このようなシミも極端に色の濃いもの、または深い傷などは直りにくいのでご了承ください。
最近ではこのような修繕専門の業者さんもいらっしゃいますので、濃いシミや深い傷についてはそちらでご対応くださると思います。
とはいえ自分としては好きな技術の一つで
先々勉強出来たらいいなと思っています。
再生こそ職人技と感じていますよ。