色については以前も書いたかもしれませんが、再度です。
塗装というと「保護」や「メンテナンス」に目が行きがちですが、
色が変わるという効果についても重要な役割と言えます。
色合いによって人間の感覚が大きく変わるのはご存じと思います。
温度については寒色系と暖色系では感覚的な温度差があります。
重量についても黒や茶色よりも黄色や青の方が感覚的な重量は違うそうです。
工場などで使用するケースやパレットに暗い色が少ないのは、感覚的な重量差があるためだそうで
実際黄色い素材のものが多いようです。
住宅やアパートの塗装については流行りすたりもあるので
時期によって色合いの差はありますね。
近年はモノトーン系の色が主流です。
例えば黒であれば明るい色より汚れが目立ちにくい反面
太陽光を集めてしまうため、夏場は熱さを感じます。
これは色の効果という問題とは少し違うかもしれませんが、重要なポイントです。
遮熱塗料においても白に近い色の方が遮熱効果が高いこととされています。
色の選択は難しいところですが、流行りすたりだけではなく、
このような人間の視覚における効果や熱の反射率も検討材料に入れ、
機能的な側面からの選択もオススメしたいところです。