2022年5月
和室 床の間 出窓天板・床板の修繕
これも以前掲載した写真ですが、好きな施工の一つです。
(こうして見ると塗装という仕事は本当に多岐にわたりますね)
床の間には花を生け、出窓には物を置いたりする関係上どうしても傷みが生じますね。
花瓶を板の上に置く際は、出来れば花瓶・鉢の下に布をしくと傷みが軽減されます。
長い事同じ場所に花瓶などをおいておくと、結露で発生した水分が浸透してシミになります。
驚くことにウレタンの塗料で施工しても、水分はウレタン樹脂の間を貫通して木材にシミを作っています。
塗膜は傷んでいないのに、花瓶のシミが出来るのは水分が樹脂を通過するからなんですね。
このシミを修繕しました。
既存の表面を研磨後、木ろうを塗りこんで仕上げます。
やはり床板は木材の風合いを生かしたいので、ウレタンなどで被膜するよりも
木ろうを塗りこんで木の風合いをそのままに再生したいところです。
このようなシミも極端に色の濃いもの、または深い傷などは直りにくいのでご了承ください。
最近ではこのような修繕専門の業者さんもいらっしゃいますので、濃いシミや深い傷についてはそちらでご対応くださると思います。
とはいえ自分としては好きな技術の一つで
先々勉強出来たらいいなと思っています。
再生こそ職人技と感じていますよ。
内装の塗り替え
ポインテリアという社名にはインテリアという言葉を入れています。
ワンポイントのインテリアを組み合わせた造語ですが、
身近な塗装という意味も含めてこの名前にしました。
例えば壁の一面だけでも色を変える。
これだけでも生活する人の気分は大きく変わります。
塗装であれば短期間で、比較的安価に、廃材も出ない施工が可能です。
機会と知識さえあれば、一般の方でも気軽に取り組めるのが塗装の魅力だと思います。
屋根を塗る、外壁を塗るとなれば、大掛かりになりますが
内装ならばどなたでも楽しんで取り組むことが可能です。
ポインテリアって言葉にはそんな身近な塗装への思いを込めています。
ご自身で塗装を試したい方は、お気軽にご相談くださいませ。
全力で応援いたします!
エイジングでのリメイク
以前にも掲載しましたが、再度掲載しますね。
ここのところ内部の塗装について良いご提案が出来ないかと思案しております。
これまでもあの手この手で考えてまいりましたが、やはり塗装の幅は広く
様々な角度からご提案出来ると思い、アレコレ載せてみたいと思います。
今回はエイジングです。
リメ缶で一時期脚光を浴びましたが、エイジングのリメイクは簡単に出来る塗装のスタンダードになったと思います。
以前もご紹介していますが、再度。
これはアイアン塗料というラッカー系のメタリック塗料で全体を塗装し、
リメ缶の技法でサビをエイジング塗装。その上にステンシルで、文字をスポンジしています。
元はこちらです。これはこれで味わいありましたね。
よく見ると元もいいですね(笑)
まぁいずれにしても古びたものでしたので、いずれかの機会に再塗装は必要になります。
それをキレイにするだけでなく、少し手を加えて古びた塗装にするというのがエイジング塗装ですね。
こういう塗装を一般の方にお伝えできれば、楽しみも増えると思います。
少人数であればやってみたいと思いますよ。
抗菌塗料について
時節柄といいましょうか、最近塗料メーカーにおいても「抗菌」機能を付加した
塗料のPRを行っていますね。
今後医療関係の施設などでは使用される可能もありますし、
一般のご家庭でもニーズがあると思います。
抗菌というのは、塗装した壁面や天井に菌が繁殖しにくくなるということで
空間除菌出来るわけではないので誤解が生じないように注意が必要だと思います。
ただし、これまでも防カビ・防藻の塗料は流通してて、ポインテリアでも複数施工済みで
効果はあると認識しております。
以前某食品工場で行った防カビ防藻塗装の写真です。この時は塩素・アルコール殺菌の上、施工しました。
カビ除去後高圧洗浄
アルコール殺菌
シーラー後、上塗り2回となります。
キレイに仕上がりました。
塗装の効果としては、デザイン性と耐久性が主なものですが、
今後は遮熱や抗菌のようなさらに付加する機能も増えていくかもしれませんね。
液体を塗布するという作業には様々な可能性がありますね。
遮熱断熱の記事、再掲載です。
しつこいようですが、やはり効果が大きいので過去の遮熱断熱の記事を再度掲載いたします。
写真は松江市大庭町のデコレさんです。施工したのは2010年ですが、
外壁のドリームコートは未だに汚れもありません。
ドリームコートは断熱機能を特徴としてますが、汚れにくいという特徴もあり、この効果も大きいと言えます。
高圧洗浄後、プライマー
断熱塗料を塗布・・・この時は中央ペイントのCPエコを使用しています。
その後保護の上塗りを2回塗装しています。この時は強溶剤のウレタン仕上げです。
外壁は洗浄後サビ止め、プライマー、ドリームコート2回塗りとして、部分的に水性シリコンで上塗りをしております。
建物全体が鉄で出来ているため、夏場の気温上昇はかなりのものだったようです。
日によってはエアコンが効かない部屋もあったようで、皆さんお困りでした。
施工後内部の温度は下がり、エアコンの効果を実感できたとのことでした。
お許しいただいて、施工前後の電気代の変化を掲載させていただきました。
左が施工前、右が施工後の電気料金です。
大きく減少しております。
年によって若干のバラつきはあるものの、施工後電気代が安くなったことには変わりありませんでした。
ただしこれは鉄に対しての効果ですので、素材が変われば減少率も変わりますのでご承知おきください。
例えば鉄製の屋根、タイトフレーム・瓦棒・波トタンなどでは効果が実感出来ると思います。
お困りの際はぜひご相談くださいませ。
夏が来る前に夏の準備を。
遮熱断熱塗装施工
この連休中は某所にて遮熱断熱塗装を行っておりました。
ここでもいくつかご紹介しております通り、効果は抜群です。
今回顕著に効果が表れましたのでご紹介します。
この連休は気温差が激しく、朝露が降りる日もありましたね。
写真は遮熱断熱塗装を行った屋根と塗装を行わなかった庇の写真です。
朝露は無塗装の場合太陽が昇るにつれて太陽光の熱で蒸発してしまいます。
しかし遮熱断熱塗装を行った屋根の上では、太陽光からの熱伝導が低いため水滴が玉のまま残っています。
庇を塗装しなかったのは、庇全体の熱伝導率が変わってしまうと、春と秋、気温差が大きい時期に
庇の裏が結露してしずくが落ちてしまうため塗装を行いませんでした。
この屋根と庇の温度差を裏付けるのが以下の写真です。
写真は朝露とは別の日に撮影しておりますが、元の写真がエクスポート出来ないのでお許しください。
表面温度をサーモカメラで撮影しました。
左側の黄色~オレンジの部分が無塗装の庇、赤~紫の部分が遮熱断熱塗装を行った屋根です。
サーモカメラでも遮熱断熱による温度差が明らかになっています。
これから夏を迎えるにあたり、店舗・工場などの鉄板屋根・タイトフレーム・波板・瓦棒などの
熱伝導による暑さが懸念されます。
お困りの方はぜひご検討くださいませ。